サイトについて

ここではこのサイトについての説明をします。
最初だけで良いので、一度は目を通しておいてください。

サイトの目的

このサイトが目的にしているのは

  • 学びたい飼い主さんに犬と猫の心臓病についての情報を届ける
  • 学びを生かして、動物達とより良い暮らしを送ってもらう
  • かかりつけの先生と良い関係を築いてもらう

です。

心臓病でも、学べばより良く過ごせます

人は知らないと不安になる生き物です。

ほとんどの飼い主さんにとって、愛犬愛猫の心臓病なんて想像もしていなかったことでしょうから、ショックを受けて不安になるのは仕方ありません。

ただ、不安に駆られた結果

  • あまり心配しなくて良いところを心配し
  • 余計な手間や出費や後悔を抱え込み
  • 大切なところは見逃す

という方向に行ってしまえば誰も幸せになりません。
せっかく頑張っているのにもったいないです。

しかし、知らないと不安になるということは、逆に知るだけで解消できる不安もあるということです。

知識だけで心臓病が治るわけではありませんが、学ぶことの効果は絶大です。
多くの飼い主さんを見てきた経験から、自信をもってそう言えます。
正しい方向性で学んだ飼い主さん達は、程度の差こそあれ、より楽しく、より充実し、より納得のいく毎日を過ごせるようになっていきます。

もしあなたが愛犬愛猫とより良く暮らすために学ぶ意思があるのなら、このサイトがお役に立てると思います。

学びは獣医さんとのコミュニケーションにも役立ちます

本当は、かかりつけの先生から心臓病についての詳細な話を聞けるのが理想でしょう。

しかし、丁寧に説明をしてくれる素晴らしい先生はたくさんいるものの、現実には1件の診察にかけられる時間には限界があり、なかなか思うようにいかないこともあるはずです。

そんな制約つきのコミュニケーションにおいても、心臓病の知識があれば

  • 獣医さんの説明が理解しやすくなる
  • 基本的な説明を省ければ、もっと重要な個別の話ができる
  • より適切な質問ができる

など、より満足のいくやりとりができるようになります。
獣医さんからしても、コミュニケーションの取りやすい飼い主さんは助かるものです。

このサイトで提供する情報が、あなたと先生とのコミュニケーションの助けになれば幸いです。

サイトご利用の注意点

正解は提供できません

恐縮ながら、「犬や猫の心臓病には〜するのが正解です」のような、分かりやすい正解は提供できないことがほとんどです。
このサイトの情報は、あくまで参考情報の一つとして考え、鵜呑みにしないでください。

なぜなら

  • 獣医学で分かっていることの限界
  • 伊藤の知識・経験・伝える能力の限界
  • そもそも生き物相手に正解はない

などの事情があるからです。

獣医学は日々進歩しているものの、まだ分かっていないことは膨大にあります。
分野によってはほぼ何も調べられていないこともありますから、分からないことは分からないと伝えるほかありません。

仮に獣医学的に調べられていることだとしても、獣医学の膨大な情報を全て学んで知ることは困難です。
少なくとも僕の力では追いかけきれませんし、理解が及ばないこともいっぱいあります。
むしろ学べば学ぶほど分からないことが増える一方です。
また、知識が豊富なことと、その知識をうまく伝えられるかどうかは別の話です。
情報の受け取り側の解釈や価値観も十人十色ですから、全員に最適な伝えかたをするのはまず不可能です。

そして、そもそもの話として、生き物相手に正解はありません。
白黒つけられないグレーゾーンがたくさんあり、選択肢には利点と欠点の両方が存在します。
全てのことはケースバイケースでの判断になり、「〜が正解」と分かりやすく言い切れることはまれです。

なるべくあなたのお役に立てる情報を出そうと心がけてはいますが、上記の理由によって、万人に当てはまる正解を提供するのが難しいことはご了承ください。

もし、このサイトの内容と、かかりつけの先生が言っていることが違っていたら、基本的には先生の話を優先されることをおすすめします。

情報の根拠について

最近は根拠のない医学情報が発信され、広がることが問題視されています。
そこでこのサイトでは情報の根拠もなるべく示すようにしています。

たとえば

犬の僧帽弁閉鎖不全症にはガイドラインがあります(出典

のように出典のリンクをつけています。

しかし、あなたが一般の飼い主さんであれば、このリンクは無視してもらって構いません。
この出典は大半が英語論文なので、英語力だけでなく、獣医学の専門知識や論文のお作法の知識がないと読むのは難しいはずです。

「一応、何の根拠も無しで言っているわけじゃないんだな」
「根拠を確かめたくなったら、このリンクを辿ればいいのか」

くらいに考えてくれればOKです。

ちなみに、自分で論文をチェックしたいときは、DeepL(ディープエル)という翻訳サービスがおすすめです。
少なくとも英語に関してはかなりの助けになるはずです。

最後に、「論文が引用してあれば正しいとは限らない」という点にも注意してください。
その気があれば、自分の主張に都合の良い論文だけを集めてきたり、論文に書いてないことを主張して、狙った結論に誘導することは可能です。
自分で言うのもなんですが、このサイトの情報も鵜呑みにせず、一つの情報として参考にするようにしてください。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
このサイトがあなたと愛犬愛猫が幸せになる助けになりますように。